アドラー心理学と子育てコーチング。誰の課題なのか。
いちおう、子育てコーチング勉強中のナナです。コーチングはアドラー心理学が土台となっているそうで、アドラー心理学について理解しようとして、いま日本で第一人者の岸見一郎さんの本を読むのにハマっています。
そして、心屋仁之助さんの本にもハマっているのですが、心屋さんご自身もおっしゃっている通り、心屋式とアドラー心理学はとても良く似ています。
なので、アドラーも心屋式も、それを実践された人達が「世界がひっくり返る」経験をするのも一緒みたいです。
なにしろ実践しなければ、理解することのできない、また理解したとは言えない心理学なのです。今までの価値観が、がらりと変わってしまう、そんな理論です。さすが、自己啓発の源流と言われるだけあります。
で、前置きが長引いてしまいましたが、アドラー心理学の肝のうちの一つ、
「誰の課題なのか」
を常に分けて考える。です。
だいたい、子育てにおいても普段の人間関係においても、悩みはつきませんが、
その悩みは果たして自分が考えるべきなのかどうか、それを吟味しましょうってことです。
例えば、子どもが忘れ物をする、勉強をしない、など。
根っこは同じように考えれば良くて、
子どもが忘れ物をするのは、子ども自身が自分で解決するべきことです。または、忘れ物をした結果を自分で体験し、次から忘れないようにするのかどうかも、子ども自身の課題なのです。親は、それについて思い悩む必要はありません。
勉強も勉強しなかったらどうなるか、その結果を体験することによってどう思いどう行動するかは、子ども自身の課題です。権利、といってもいいかもしれません。子どもの人生は子どものものです。例えば忘れ物をして恥ずかしい思いをする、彼の人生において、それを思う存分味わう権利があります。
ただ、これをするにはものすごく勇気が必要です。
アドラー心理学では、勇気さえ出せば、誰しも今この瞬間から幸せになれる、と言い切っています。
岸見一郎さんというかたは、アドラー心理学を自身の子育てで実践されたそうです。子育て期間は、岸見さんが、いわゆる主夫となって子ども達と向き合ったそうで、その際も、
0歳児の赤ちゃんに対しても、誰の課題なのか。を吟味されながら育てたとのことです。
きっと、とても根気と勇気のいる子育てだったと思います。
誰かが、何か自分に対して腹を立ててくるならば、それはその人自身の問題であり、こちらがどうこう言って良くなることではないのです。
これもまた、前の記事の「変えられないもの」ですね。
他者の課題と自分の課題を分ける作業はとても難しいものです。でも、それを分けて考えるだけで、対人関係の悩みはぐんと減ります。
そして、アドラー心理学では、
「全ての悩みは対人関係の悩みである。」
と言っています。
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