七色日記~らくちん子育てで幸せになろう~

チャイルドコーチングアドバイザー。4歳児の母。製菓衛生師。

子育ても人間関係

子育てについて。今回も真面目です♪

答えはいつも、自分の中にある。
答えはいつも、その人の中にある。

私は、人にアドバイスをさせてもらう機会がけっこうあるのですが、
ついつい忘れがちなのは、アドバイスをするときに、「私はこう思うけど、あなたはどう思う?」
というスタンス。

同じことを経験しても、その人と私の結論や選択は違う、ということ。

こちらのブログにコーチングの大事なスタンスが書かれています。

子育てにおいても、
「子どもが自分で導きだした結論」
を大事にする、
「どうすればいいのか」
考える過程を大事にする、

それは子どもを自分と対等の一人の人間として扱う、

ということだと思います。

「親の」理想通りにはいかないでしょうし、失敗もするでしょうが、

失敗すらも、子どもにとっては大事な経験となります。

あ、命の危険があるとき、あまりにも社会的なルールに反したときは別です。そういうときは、毅然とした態度で止めればいいです。

それ以外の日常の場面での話です。

 大人も、他人に自分の行動を決められるのは不快なように、

子どもも親といえども他人に口出しされたくはないのです。

一人の人間だからです。

「まだ考えることはできないだろう」

と思って子どもにアドバイスし続け、ヘルプし続けていると、

本当に自分で考えることをやめてしまう子もいます。あるいはやめたフリをするか。

反発しまくる子もいます。



だから、自分で考えようとしているときには、アドバイスではなく、
ただ、事実を伝えることと、

「あなたはどう思う?」
「あなたはどうしたい?」

と考えるサポートをすることで、充分だと思うのです。

これは、こうして文章にすることで、自分への戒めとしても、今一度、確認しておこうと思います。

 もちろん、親の方に時間や精神的な余裕がなければ、こちらの考えを押し通すことも
あっていいと思います。
 精神的にしんどい人は、子どもの前に、自分に「どうしたい?どう思う?」とまず問うことを繰り返すといいと思います。


ただ、子育てに限らず、人の話を聞くときに
「アドバイスしてあげよう」
「答えを見つけてあげよう」
ではなく、
「この人にとっての答えは何だろう」
という視点で話を聞くと、
たいていの人間関係はうまくいくのだろう、ということ。
それは、子育てにおいても全く同じだということ。

アドバイスする、というのは、求められないかぎり、

無断で他人の領域に足を踏み込むことになり、

そうするとトラブルの元になりかねないんだと
思っておいた方がいいかもです。

よかれと思ってアドバイスしたがゆえに

どちらが正解でどちらが不正解か、という不毛な権力争いになる。

そんなことをしなくても、

「私はこう思うけど、あなたはそうなんだね」

で、充分なのです。

本当の信頼関係というのは、

「お互いの違いを認めあう」

からこそできるのだ、と思います。価値観が同じでなくても信頼関係は築けます。

子育ても、人間関係です。

自分の答えは、それぞれが自分で導きだせばいいのです。

親と子どもの価値観が違っても、

「それはただの違い」

であって、問題ではないのです。

アドバイスし続ける、ということに慣れすぎてしまわないように。

求められていないアドバイスは、子どもを「支配」することと、変わりないからです。

よく、子どもの摂食障害が問題になることがありますが、

親によくアドバイスされ、行動や考えをコントロールされた(と、思いこんだ)子どもが、親の価値観にすべてを支配されまいとして、過食や拒食に走ることが知られています。

それは、「食べること」や「自分の体重」だけは親にさえもコントロールできないだろうと見せつけることで、無意識的に親に復讐しているのだ、

アドラー心理学の岸見先生がおっしゃっていました。

「アドバイス」と「ヘルプ」は、求められたときに限り、
あとは「サポート」や「共感」ぐらいにしていれば、充分。

ほっておいても子どもは、自分らしい生き方を選択するでしょう。

子どもと良好な人間関係を築くには、

「親と子どもは違う」

ということをまず受け入れることからはじまります。

そして、親自身も自分がどうしたいか?を自分で問うことができていればいいのではないかと思います。